シー・シェパード事件 反捕鯨元船長、傷害は否認 初公判「意図なかった」(産経新聞)

 環境保護を標榜(ひょうぼう)する米団体「シー・シェパード(SS)」メンバーによる日本の調査捕鯨妨害事件で、傷害や艦船侵入など5つの罪に問われた抗議船「アディ・ギル号」の元船長、ピーター・ジェームス・ベスーン被告(45)の初公判が27日、東京地裁(多和田隆史裁判長)で開かれた。被告は「いかなる人にも傷害を負わせる意図はなかった」とし、調査捕鯨船団の乗組員(24)にけがをさせたとされる傷害罪のみ否認。ほかの4つの罪は起訴内容を大筋で認めた。

 ベスーン被告は艦船侵入について「正当な理由があった」、威力業務妨害については「背景にはいろんな事情があり、これからの審理で明らかにしたい」と述べた。SSの一連の妨害行為が初めて裁かれる公判は28、31両日にも開かれ、6月中にも結審する見通し。

 検察側は冒頭陳述で「熱傷を負う可能性のある危険な液体(酪酸)を投げた」と指摘。船内に侵入した動機を「捕鯨船団の船長と接触するところをドキュメンタリー番組のカメラマンに撮影させようと考え、侵入を企てた」と主張した。

 一方、弁護側は「酪酸がリンゴなどよりも酸性が弱いとSSのメンバーから聞いており、危険性を認識していなかった」などと主張した。

 起訴状によると、ベスーン被告は2月11日、南極海で日本の調査捕鯨船団の監視船「第2昭南丸」に酪酸入りのガラス瓶を放ち、異臭を拡散させて業務を妨害、乗組員1人にけがをさせたほか、同月15日には、防護用ネットをナイフで切り、同船内に不法侵入するなどしたとされる。

ウイルス作成者ら2人逮捕=個人情報流出、現金詐取容疑―全国2例目・警視庁(時事通信)
僕らの学食を守るぞ! 経営難、生徒らボランティア店員(産経新聞)
殺人罪の適用認めず=裁判員裁判で初―傷害致死罪適用・水戸地裁(時事通信)
皇太子さま、シンポご出席(産経新聞)
<エフオーアイ>三重審査すり抜け 売上高60倍に(毎日新聞)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。